DESIGN JOURNAL

水音が心を整える理由

2026.03.12/庭園デザイン部/読了時間 6分

日本庭園には、必ずといっていいほど水の存在があります。池、小川、蹲踞——その一滴一滴の音が、訪れる人の心を静かに整えてくれます。今回は、庭園設計における「音」の役割について考えてみたいと思います。

水音が生み出す、心理的な効果

せせらぎの音には、都市の喧騒を和らげ、副交感神経を優位にする効果があるといわれています。一定でありながら微細に変化するその音は、耳を通じて自然のリズムを感じさせ、思考をゆるやかに落ち着けてくれます。

Blue Summit Worksでは、水景を設計する際、単に美しい景色をつくるだけでなく、「どのような音を響かせたいか」から逆算して、石の配置や水の落とし方を決めています。

蹲踞に落ちる水滴

蹲踞という、小さな装置

茶庭に置かれる蹲踞は、手を清めるための実用的な設備でありながら、水の音を楽しむための装置でもあります。竹の筧から落ちる一滴の水音が、茶室に向かう心を静かに整えてくれるのです。

現代の住宅にも、水の音を

都市の住宅であっても、小さな水鉢や壁泉を設けることで、水音のある暮らしを取り入れることができます。庭の広さに関わらず、水は庭に「時間の流れ」と「静けさ」をもたらす、欠かせない要素なのです。

”

庭に水を取り入れることは、暮らしに静寂を取り入れることに等しい。

— Blue Summit Works 庭園デザイン部
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